すべての料理は a la ALASKA

すべての料理はアラスカ風。

これは初代飯田料理長がお客様のリクエストに応じてつくったのがはじまり。アラスカの味は長い歴史の中でお客様とともに育てたものなのです。

たとえば、オニオングラタンスープ。
一般にオニオングラタンスープといえば、タマネギの薄切りをあめ色になるまで 炒めてコンソメとともにスープポットに入れ、焼いたバゲットをのせてチーズをふってオーブンで焼き上げるが、アラスカでは違う。

タマネギの薄切りに塩をふってぬめりをとり、粉の中に入れてふるいにかけ、揚げ油でカリっと揚げる。これをスープポットにカレースプーン山盛り一杯ほど入れて熱いコンソメを注ぐ。

サンドイッチパンを丸く抜いてバターを塗ってエダムチーズとパルメザンチーズを押さえるようにしてのせて焼いたクルトンを、このコンソメの上におき、その上にさらにチーズをかけ、湯せんにして焼く。

チーズにおいしそうな焼き色がついたらシェリー酒をふってふたをしてサービスする。コンソメスープのおいしさが堪能できるスープである。



 アラスカの原点
「味のためならどんな無理でもする」

アラスカでは「お好み記録」、たとえがあまりよくないが。お客様のカルテを持っている。
オープンしたその日から、お客様が召し上がった料理を記録し、微妙な味のお好みも書き込み、二度目に来られたときは、一度目とは違う料理を出すのは当然で、豊作は飯田と相談してカルテを参考にメニューを構成した。

お客様がメニュー表を開かれて「これを」とおっしゃったとき、「できません」と答えないために、あらゆる場所から材料を取り集め、味のためならどんな無理でもする、これがアラスカの原点だ。